『フィンランドの巨匠 ”Kaj Franck カイ・フランク” の魅力を語る』
– フィンランドより、タウノ・タルナ氏をお迎えして –
フィンランドより、”Kaj Franck カイ・フランク”の教え子であり、世界有数のカイ・フランクコレクターと知られているデザイナー、タウノ・タウナ氏を日本にお招きしデザインシンポジウムを開催します。世界中で愛され続けるカイ・フランクデザインの全てを知るチャンスです。ご参加をお待ちしています。
デザインシンポジウム
《基調講演》
『フィンランドの巨匠 ”Kaj Franck カイ・フランク” の魅力を語る』
タウノ・タルナ氏
フィンランドデザインの巨匠と称されている ”Kaj Franck カイ・フランク”(1911-1989)は、フィンランドで最も偉大なプロダクトデザイナー「フィンランドデザインの良心」として知られています。彼の作品は、世界中から賞賛を受け、数々のアワードを受賞しています。
シンプルで美しいデザインの Kartioカルティオ(イッタラ)、Teemaティーマ(アラビア)は、今も世界中の人から愛されている日用品の名作です。そのデザインは次世代へと引き継がれています。
またアートガラスにおいてもシンプルなフォルムなのに、さまざまな色彩や技法にチャレンジをしたユニークな作品を残しています。
今回、タウノ・タルナ氏が所有する3,000点のコレクターアイテムの中から選んだ美しいカイ作品の紹介(画像)とともに ”カイ・フランク”の魅力の全てを、デザイン背景やエピソードもたっぷりと語ります。またヴィンテージの名作に囲まれたタウナ氏の暮らしぶりもお話いただきます。
《トークセッション》
「フィンランドと日本の暮らしについて」
ー日本フィンランド外交関係樹立100周年記念に因んで ー
登壇者
タウノ・タルナ氏
フィンランドセンター長 ウィルヤネン氏
加藤公敬氏(JDP)
ファシリテーター: 牧尾晴喜氏(JID)
WID&WIW2019テーマ “DESIGNING SPACES, CHANGING LIVES”
”暮らしを変えるデザイン”
名作と共に日々大切に暮らすこと、それは毎日の暮らしの中にあるだけで幸せと感じるもの
フィンランドと日本は、四季や自然を愛でる、機能性、シンプルなデザインを好む、上質な匠の技を持つなど多くの共通点があります。でも日々の暮らしの楽しみ方やデザインへの理解度は、日本はまだ充分とは言えないのが現状です、何故でしょうか?
「世界一幸福な国フィンランド」から学ぶことがきっと数多くあるはずです。
「デザインとはデザイナーが名を残すためにあるのではなく、人々の日常で長く使われ必要とされるためにある」というカイ・フランクの日常に寄り添ったデザイン思想や、デザインの国フィンランドの文化を通じて、今年のテーマ ”暮らしを変えるデザイン”をセッションします。
これからの暮らしデザインを見直す機会になれば幸いです。
ゲストデザイナー:Mr.Tauno Tarna タウノ・タルナ氏
プロフィール-
1944年
フィンランド・エウラヨキ生まれ。フインランド産業工業学校でカイ・フランクと出会い、師事。
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1968年
卒業、サルビス社のデザイナーとなる。
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1986年
プラスチック製品のデザインによりフィンランド政府デザイン賞を受賞。
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1989年
ハックマン社デザイナー・製造部長
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1995年
メトス社の製造部長として活躍。
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2003年
デザインフォーラム・フィンランド理事
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2004年
デザインニュージアム理事
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2005年
フィンランドデザイナー協会オルナモ理事長、その他にフィンランドのデザイン界に関連する多くの組織において要職を歴任。
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2006年
日本の南部鉄器NEW JAPAN BRANDのプロジェクトから「PRO ARTE」シリーズを発表。岩手大学工学部との協力のもと2008年にデザインフォーラムフィンランドで展示を行い、2011年にこのシリーズは日本のグッド・デザイン賞を受賞した。カイ・フランク作品 3000点を所有するコレクター。
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タウノ・タルナ氏作品
Kaj Frank ’s personal history
カイ・フランク年譜
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1911年
フィンランド、ヴィーブリ、(現在はロシア領ヴィボルグ)に生まれる
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1932年
ヘルシンキ中央工芸学校卒業
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1934年
Te-ma 社のインテリアデザイナー就任
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1939年
兵役に入る
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1945年
アラビア社の陶磁器デザイナーに就任
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1946年
イッタラ社のガラスデザイナーに就任
イッタラ社の新作を対象としたガラス・アート・デザインコンペティションで 2位,と3 位を受賞 -
1950年
アラビアのアートディレクターに就任
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1951年
ミラノトリエンナーレで金賞受賞(セラミックアイテム)
ヌータヤルヴィ社のデザインディレクター就任 -
1953年
キルタ発表
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1954年
ミラノトリエンナーレで名誉賞受賞
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1955年
ルニング賞受賞
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1956年
米国講演旅行の帰路、私費で来日、各地訪問。噂が広がり多くの有人と接触する
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1957年
ミラノ・トリエンナーレでグランプリ受賞(Klemlin Kellet / KF500)
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1958年
正式要請により来日、講演やワークショップを開催。カルティオ発表
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1960年
ヘルシンキ産業工芸学校(現アアルト大学)で教鞭をとる
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1964年
ユーゲン皇太子賞受賞
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1973年
フィンランド政府からアート・プロフェッサーとして国のデザインを継承する活動を任命される
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1978年
サルビス社から「EASY DAY」発表
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1982年
キルタがティーマシリーズとなり、再発表
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1983年
ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートの名誉博士号を授与される
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1989年
「ルニング賞での日本への旅行 1956 – アジアにおけるひとりの異邦人」展
ギリシャ旅行中に死去 -
1992年
デザインフォーラムフィンランドにより「カイ・フランク賞」が設立される
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1993年
イッタラ社からカルティオが発表される
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2011年
フィンランドで生誕100周年を記念し、切手シートと記念コインが発売される
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カイ・フランク作品 タウノ・タルナ氏コレクション
第1部 | ||
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12:30 | 受付スタート | 進行役 津村真紀子氏(公益財団法人日本デザイン振興会) |
13:00 | デザインシンポジウム開会 | 開会挨拶 喜多俊之氏(WIW実行委員長/元JID理事長/大阪芸術大学教授/株式会社 喜多俊之デザイン研究所 代表) |
13:20 | ゲストデザイナーによる基調講演 『フィンランドの巨匠 ”Kaj Franck カイ・フランク” の魅力を語る』 |
Mr.Tauno Tarna タウノ・タルナ氏 1)フィンランドのライフスタイル 2)カイ・フランクについて 3) カイ・フランクの作品(主に画像) 4)ガラス製作/行程 5)タウノ・タルナ氏の紹介と作品 (通訳:森川弥生) |
15:40 | 休憩 5分 | |
第2部 | ||
15:45 | トークセッション 「フィンランドと日本の暮らしについて」 ー日本フィンランド外交関係樹立100周年記念に因んで ー |
Mr.Tauno Tarna タウノ・タルナ氏 フィンランドセンター長 Anna-Maria Wiljanen ウィルヤネン氏 日本デザイン振興会常務理事 加藤公敬氏 ファシリテーター 日本インテリアデザイナー協会 牧尾晴喜氏 (通訳:森川弥生) |
16:50 | デザインシンポジウム閉会 | 閉会挨拶 |
第3部 | ||
17:00 | WID祝典会・カクテルパーティー | 開会挨拶 |
18:00 | 閉会 | 閉会挨拶 |
- 日時:2019年5月25日(土)13:00 – 18:00
- 基調講演 13:20 – 15:40
- トークセッション 15:45 – 16:50
- カクテルパーティ 17:00-18:00
- 会場:デザインハブ内インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
- 参加者:一般、学生、建築家、デザイナー、教育関係者、関連企業など
- 定員:80人(先着申し込み順にて受付、定員になり次第締め切りとさせて頂きます)
- 参加費:
- 2,000円/1人(事前申し込み制、事前振込/カクテルパーティ含)/学生500円/高校生以下無料
- 3,000円/1人(事前申し込み制、当日払い/カクテルパーティ含)/学生1,000円/高校生以下無料
- 後援 フィンランド大使館 フィンランドセンター
- 通訳協力 フレーズクレーズ
3都市巡回 デザインセミナー
《基調講演》『フィンランドの巨匠 ”Kaj Franck カイ・フランク” の魅力を語る』
タウノ・タナル氏による3都市巡回デザインセミナーを開催します。(尚、大学の講義については、在学生対象となる場合がございます。)
Mr.Tauno Tarna タウノ・タルナ氏
スケジュール
名古屋
- 日時:2019年5月27日(月)13:50 – 15:30 会場:名古屋学芸大学 日進キャンパス
- 定員:120名 会費:公開授業のため無料(一般・その他の学生とも無料)
福岡
- 日時:2019年5月28日(火)13:00-16:00 会場:九州産業大学 1号館2階 S201教室
- 定員:200名 会費:一般 2,000円(事前申込・事前振込)/学生及び教職員 無料
大阪
- 日時:2019年5月30日(木)17:30 – 20:00 会場:ATC輸入住宅促進センター(IHPCホール)
- 定員:100名 会費:一般1,500円(事前申し込み制、事前振込み)/一般2,000円、学生500円(事前申し込み制、当日払い)
- 日時:2019年5月31日(金)13:30 – 15:00 会場:大阪芸術大学キャンパス
- 定員:80名 大阪芸術大学在学生:無料 以外は問い合わせ
5月25日(土)はIFI『World Interiors Day』
IFI(国際インテリアアーキテクト/デザイナー団体連合)のメンバーと繋がって世界中で環境と住まいと暮らしについてを考える、世界同時イベント日です。毎年5月の最終土曜日に設定されています。IFIのメンバーであるJID・JDPは、IFI『World Interiors Day』の活動の認知と理解を深めるためデザインシンポジウムを開催します。
2019年世界共通テーマ “ Designing Space,Changing Lives ”を掲げて、日々の暮らしと環境への目指しを改めて考えるホスト役を務めたいと考えています。 デザイナーによるプレゼンテーション及びトークセッションを行います。グローバルプラットフォームの一翼を担い日本から「デザイン力」を発信します。
WID祝典のパーティは、デザイナー、インテリア関連企業、デザイン愛好家の交流の場といたします。